【手数料とデータ分析】グローバル5.5倍バランスファンド

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今回は、グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)についての記事です。「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 20197位グローバル3倍3分法ファンドに引き続き、日興アセットマネジメントバランス型ファンドでレバレッジ5.5倍という衝撃的なファンドを今年の2月に設定したのです。

グローバル5.5倍バランスファンドとは?

日興アセットマネジメントが運用するレバレッジ5.5倍のバランスファンドです。投資対象は世界株式、世界REIT、債券、金に分散投資ています。純資産に対して5.5倍になるよう、株式が100%、REITが25%、先進国債券が400%、金が25%となるように運用しています。

投入金額100万円に対して、世界株式100万円、世界REITに25万円、先進国債券に400万円、金に25万円を投資しているとお考え下さい。

引用:日興アセットマネジメントHP

特集ページも充実していますので、見てみてください。

グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)特集ページ

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レバレッジファンドとは?

レバレッジファンドは、対象となる資産の主に先物を用いて、純資産額の~倍に連動するような投資成果を目指します。

これまでレバレッジファンドといえば、楽天 日本株4.3倍ブル日本債券ベアファンド(5倍型)代表的な株式指数や日本債券など、単一資産にレバレッジをかけたファンドが主流でした。ETFやETNでもラインナップが見られますが、同様に単一資産でした。

2018年10月に日興アセットマネジメントバランスファンドにレバレッジをかけるという新発想グローバル3倍3分法ファンドを設定しました。このファンドは2019年のヒット商品で、売れ行きもパフォーマンスも好調という快進撃を遂げています。「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019」でも7位にランクインしていますね。

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グローバル5.5倍バランスファンドとグローバル3倍3分法ファンドの違い

レバレッジの他に、投資対象と配分も少し異なります。グローバル5.5倍バランスファンドグローバル3倍3分法ファンドを単に5.5倍に引き直したもの、というわけではないことになります。

グローバル3倍3分法ファンドは、株式が60%、REITが40%、先進国債券が200%でしたので、グローバル5.5倍バランスファンドでは、金が新たに付け加わり、債券の比率が高まり、REITの比率が下がりました。

金が新たに入ったのは、更に分散効果を狙った改良と思われます。またREITの比率が下がり、債券の比率が高まったのは、先物の比率が上がり、差し入れる証拠金用に確保すべき現金が5.5倍になったことで3倍の時よりも増加し、その分現物投資のREITへの配分を単に減らさざるを得なかったのではと考えられます。債券の比率が400%とかなり高くなっている点がが、足元の世界的な低金利環境下では気になるポイントです。今後世界の景気が回復した場合、金利が現状よりは上昇することが考えられますから、その場合債券価格の下落がこのファンドの基準価格に与える影響は要注意です。

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投資効率から見たお得感

グローバル5.5倍バランスファンドの信託報酬は年率1.089%。おや?お高いのでは?と思われるかもしれません。

先日の記事【投資信託:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)】で紹介した世界株式インデックスファンドは年率0.1144%でした。

しかし、よく考えてみてください。5.5倍のレバレッジがかかっています。

100万円投入したら、500万円分の世界株式、世界REIT、債券、金を購入するのと同等の経済効果があるのです。ですのでレバレッジを均等に揃えるとして5.5で割りますと1.089%÷5.5=0.198%。しかもこのファンドはインデックスファンドではなく、決まった配分とは言え運用会社がその裁量で各資産の配分比率を決定しているため、アクティブファンドの部類に入ると思われます。また、5.5倍という高レバレッジ先物で実現し、日々配分比率を調整する苦労を割り引くと、寧ろ決して高くはないという印象です。まだ設定してから日が浅いので運用残高は比較的小さく、運用報告書が出てから実質コストも見てみたいところですね。

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3月コロナショック時の下落とその後の回復スピード

このファンドの設定日は2020年2月。直後にコロナショックが直撃しています。

下記チャートは、どのファンドの詳細ページを見てもよく載っている基準価格と純資産総額の推移です。

2020年6月10日現在の基準価格は、コロナショック前の水準にほとんど戻っていることが分かります。実はこれ、バランスファンドではあまり見られない現象です。ちなみにグローバル3倍3分法ファンドはここまで戻していません。バランスファンドでもレバレッジを高くかけて株式の配分を100%に保っているので、この回復スピードなのだと思われます。

余談ですが、同じチャートでも、純資産総額の代わりに、ファンドの口数を表示すると面白いことが分かります。純資産総額を基準価格で割ると、ファンドの口数が分かります。純資産総額は基準価格により変動し、上記チャートでみられるように灰色の部分がコロナショック時には凹んでいます。一方ファンドの口数は、ファンド受益権の量(株の場合は株数)に当たるので、実際の販売量が分かります。このチャートを見ると、コロナショックの際にも基準価格下落による解約が少ない(もしくは、解約と新規購入がほぼ同じだった)が分かります。

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設定当初から積立投資(ドルコスト平均法)していた場合の検証

設定当初から積立投資(ドルコスト平均法)していた場合、どのような損益であったかを見ていきましょう。

コロナショック時は、最大で6000円近くまで下落しました。例えば毎日3000円ずつ積立投資していた場合、購入口数はどのように推移したでしょうか。下記チャートを見ると、3月上旬まで3000口前後で推移していましたが、コロナショック時には最大で5000口近くまで1日当たり購入できています。40%近く下落したので、購入口数は1/(1-40%)=1.67倍近く増加したことになります。

では設定当初からの損益を見ていきましょう。価格が下落した際に購入口数が大幅増加する積立投資(ドルコスト平均法)では、このように基準価格から底打った後にパフォーマンスを上げやすいです。基準価格が戻るよりも早く、損益がプラスに転じていることが分かります。

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投資信託のデータダウンロード

これらはすべて公開されているデータから分析が可能です。

投資信託の基準価格や純資産総額のデータは、運用会社のホームページからダウンロードすることが出来ます。興味のある方ははダウンロードして、いろいろ分析してみてください。

引用:日興アセットマネジメントHP

結論:
グローバル5.5倍バランスファンド(1年決算型)は、5.5倍の高いレバレッジがかかっているため、バランスファンドの中でもコロナショック時の下落幅は大きかったです。

・その反面、株式への投資割合がレバレッジにより高かったため、回復も早かったことが分かります。

・積立投資(ドルコスト平均法)を設定当初から行っていた場合、基準価格が戻るよりも早く損益がプラスに転じていたことが分かりました。

注意
本記事は澤の勝手な分析で推奨しているわけではありません。基準価額変動リスクの大きいファンドですので、ご投資の際には慎重にご判断ください。

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